いい弁護士を見つける方法

ネット検索で弁護士を見つける

今はネット社会ですから弁護士を探そうしたらまずインターネットで検索をかけることが多いでしょう。「弁護士」を含む検索をかけると検索の上位には有料で広告を出している法律事務所が表示されます。この広告料金はワンクリック単価が今では結構高いので上位に出てくる法律事務所は高額な広告料を払っていることになります。PCだと下までスクロールできますがスマホだと画面が小さくてスクロールしにくいので特に上位の広告しか見れません。幅広く検索するならPCかタブレットを利用しましょう。
検索をかけると上位に表示されたページから見ていくことが多いですが、ホームページの検索順位はそのホームページを作成者のSEO対策が優れていることを意味するだけで所属する弁護士の質とは関係ありません。広告と表示された広告サイトにいたっては誰かがクリックしたら金を払うという契約をした、広告に金をかけているという意味しかありません。ワンクリック料金は結構高いですから契約をとることには相当に積極的な事務所になるでしょう。
大量生産された性能の分かった製品を安く買いたいのであれば検索の上位表示にも一定の意味がありますが、弁護士は個性的で一人一人全く違うのでその中でどうしたらいい弁護士に巡り会えるかということが問題です。

大きな事務所か小さい事務所か

所属する弁護士の数が多い大きな事務所だと信頼できそうです。小さな会社よりも大企業の方がきちんとしているのではないかと信用できそうな気がするのと同じです。しかし、本当に巨大な事務所は大企業などの法人法務だけを扱いますし、弁護士が数人から十数人所属する大きな法律事務所であっても一つの事件を担当するのは普通は一人の弁護士です。せいぜい若手が補助について二人の弁護士で担当する程度です。弁護士業務は個人の仕事という側面が強いので大きな事務所であっても他の弁護士の仕事には口をはさまないものです。そうするとその担当者になる弁護士だけが問題なので法律事務所の大きさも弁護士の質とは関係ないことになります。
法テラスや弁護士会の法律相談を利用することができますが、法テラスも弁護士会も弁護士との相性や質を保証しているわけではありません。たまたま最初に相談した弁護士があなたに合うかどうかは運任せとなります。
そもそもいい弁護士とは何でしょうか。

実際に法律相談を受けてみる

その法律分野に関する知識・経験のあること。ついで依頼人との相性がいいこと。この二つが最も重要な要素でしょう。この二つを判断するには会って話をすることが一番です。法律事務所に連絡をとって法律相談の予約をし、直接会うというのは手間がかかり費用もかかります。しかし、事件が解決するまでには時間もかかり長い付き合いとなりますから相性は大切ですし、かかる費用もあなたが問題になっている事件の経済的利益を守るためには必要な出費です。
弁護士としての経験は短いよりは長い方がいいのが一般的ですが事件の性質による個人差も大きいし、普通の弁護士ならば誰でも一定の水準まではできる性質の事件もありますがその取り組み方には個人差があります。弁護士費用も同じサービスならば安い方が良いのは当たり前ですが、弁護士の業務処理は個人差が大きく同じサービスになりません。
こういうことを考えると、個人的な紹介という昔ながらの方法が実に有効であることが分かります。ネット上の情報だけでその弁護士を判断するのは無理です。ネット上の写真やプロフィールなどで好感を持った弁護士の法律相談を受ける、とにかく法律相談を受けて直接話をしてそのうえで考えましょう。
ただし法律事務所によっては、とくにネット上の宣伝・集客に力を入れている法律事務所では、客を逃がさないために最初の面談で強引に契約を勧めてくる場合も多いと聞いています。私の事務所では他の弁護士の相談を受けてからゆっくり決めてもらえばいいと思っていますのでそういうことはありません。無理やり契約させて将来弁護士と依頼人との関係が悪くなると仕事がやりにくくなるのでそういうことは最初からしないのです。
弁護士選びはまず法律相談を受けてから、です。

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